普通なら

はじめましてとかプロフィールとか書き始めるんだろうが、それは誰かに知ってもらうためであって、その時点でええかっこしいになってるな…て思ってしまう。

LINEとかTwitterとかFacebookとかInstagramとか、ネットの世界はあらゆる手段で手を差し出して繋がれる。果たしてその手の温もりはホンモノなのか。手が冷たい人は心が温かいとかゆうけれど。現実はどこまでがホンモノであり、どこまでが境界線の正解なのか。

 

家族とのわたし

友人とのわたし

職場でのわたし

飲み屋でのわたし

恋人とのわたし

ネットのわたし

 

いろいろなわたしたちがいて、テレビのチャンネルの様にガチャガチャと右へ左へ回してはわたしたちを切り替える毎日である。

 

わたしたちはホンモノなのか。

ホンモノを隠し守るためのなのか。

ホンモノから切り出されたものなのか。

 

こうして、わたしはわたしたちを絶え間なく増殖していき、増えきったわたしたちに占領されて圧死寸前であるのは間違いない。

 

右にも左にも、前にも後ろにも、上にも下にも、表にも裏にも何かにとってのわたしたちが潜んでいる。くるくるとチャンネルを替える日々が続くのだ。

 

ただ、今日こうして、誰のためでもないわたしを手に入れることができた。少しずつ増殖したわたしたちをわたしに戻していきたいと思う。